ニッチ
NEWS
神奈川大学の中田教授にクロネコの宅急便の話を聞かせて頂いた。
首都圏を中心に、三越やコカコーラ等の大手の商品を周辺向けに
発送していた大和運輸は、石油危機もあって利益率は1%前後に
まで落ち込んでいた。一方、西濃、福山、三八五など地方に拠点
を置く大手運送会社は、地方から地方へ、複数顧客の商品を混載
するネットワーク型配送でノウハウ、利益を蓄積していた。
止む無く、昭和51年、大和運輸は民間大手が手をつけていなか
ったB−C型の宅急便に転進。
周囲の反対を押し切って実施に踏み切った当時の小倉社長にも必
ずしも成算はなかったものの、小倉さんの先見力と実行力で徐々
に軌道に。
同じく51年にペリカン便、カンガルー便で追随した日通や佐川
も、52年以降の景気回復で宅配は副業に止まり、結果、長らく
ヤマトの宅急便はほとんど敵がいない幸運な状態が続いた。
独自のオンラインシステム、大手の先を行くダントツ3ヵ年計画
等、絶えず大手他社の先を行くリーダー戦略も奏効した。
B−B型が中心で単価が抑えられてしまう大手他社の宅配に対し、
B−Cの比率が高いクロネコの宅急便は均一料金で利益率が高い。
宅配ビジネスを中心に、本、産直品、ゴルフ、チルド、代引き等、
周辺へ扱い商品と市場を次々拡大するドメイン拡大戦略も成功。
大手の先を行くニッチ戦略がリーダー戦略に昇華した好例だ。
(05.11.17 取材掲載)
ニッチ
マイクロソフトのウインドウズは天下のIBMが相手にもしなかったニッチだった。
居酒屋とファミリーレストランの中間を狙ったワタミフードサービスの「和民」、クロネコ
ヤマトの宅急便も誰も掘っていなかった「鉱脈」を見事に掘り当てた。
中小企業にとって、ニッチとは 大企業に先んじて市場を切り開ける
美味しい分野だ。
【ニッチの例】
・特定需要顧客層に特化:古書
・特定規模顧客に特化:中小企業、SOHO
・特定地域に特化:
・特定流通経路に特化:デパート販路等
・特定製品に特化:
・特定品質に特化:高級品狙い
NEWS
共立印刷は成熟イメージの強い印刷業にあって、フリーペーパーの普及に
着目。その大きさに対応したA4サイズの輪転機をいち早く導入、 同
事業の売上を2倍、13億円に拡大、「05年は20億円を狙う」野田社長...
(05.06.04 日経新聞 3面)
大手が手を出していないニッチ、 つまり隙間分野で商機を狙うのが
中小企業の戦略。 特に自社の強みを活かし、大手の一歩先を行く
スピード戦略が有効だ。
ロボット製造のラインワークス。 重量物可搬ロボットは売筋規格の対応重量の
百倍も可搬。「大手と競合しない領域だから、独自性を打ち出せる」
競争が少なく売り込みが難しいが「だからこそ大手に対抗できる」...
(04.09.23 日経新聞 31面)
中堅コンビニのam/pm、地域限定の宅配便「アーバンナイトカーゴ」を開始。 総
店舗1500中、半数が23区内、オフィス街にあることから、配送先を23区
に限定、600円と1/3の低料金を実現。主に小規模法人需要を見込...
(03.04.02 日経新聞 1面)
ソクハイなどバイク便6社が郵便事業参入の許可を申請。 地域限定型の
特定信書便事業に参入する。 4月の日本郵政公社発足と同時に民
間企業の参入が解禁、競争促進でサービス向上につなげるのが狙い...
(03.03.26 読売新聞 10面))
子供向け写真館を運営するスタジオアリス。七五三以外の需要を取り込
むべくディズニーのキャラクターと撮影できるサービスを本格化、客単価も3%
上昇。撮影用衣装の海外生産などのコスト削減で利益率を高める...
(03.03.14 日経新聞 18面)
小林製薬、小林一雅社長は月2回の開発会議でげきを飛ばす。「1日
1アイデア。小さな池(市場)の大きな魚を狙え」。 鉄則は「大手がやる
分野には入らない」。隙間に潜む鉱脈を追求して増収...
(03.01.13 日経新聞 1面)
オフィス用品のアスクルは、 8割以上が中小向け。購入額が少なく、効率が
悪いので、大手文具メーカーの営業マンも足を向けない。便利で安いオフィ
ス通販が人気。SOHO従業者数は100万人、パソコン、OA用品は年4割増...
(02.12.22 日経新聞 17面)
ソクハイの自転車便、 渋滞の透き間を縫う機動性が受けて広告、情報、
金融などの業界を中心に需要が拡大。「5km以内なら間違いなく自
転車の方が早い」と同社...
(02.04.20 日経新聞夕刊 1面)
男性用ヘアカラーのマンダム、棚卸をアウトソーシングするエイジス、弁当・惣菜の製
造販売を首都圏に限定し売上を伸ばすオリジン東秀。 個性豊かなビ
ジネスモデルを構築し、ニッチ市場で急成長を続ける店頭上場企業だ。
(01.11.28 日刊工業新聞 40面)
東京個別指導学院。少子化という逆風の中で20%超の増収率。偏差
値60未満の生徒に顧客層を絞り、 講師一人が生徒2人を指導する。
個別指導で成績を上げ、親の間で評判を高め、口コミで生徒を獲得...
(01.10.11 日経流通新聞)
ベンツのクーペ専門店。 消費者への直接販売だけでなく、中古車販売
業者間のビジネスを開拓。 中古車販売業者は専門店から調達、通常
は商品回転率が低い商品であっても、ニッチに特化、ビジネスにした...
(01.08.10 日刊工業新聞 5面)
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