通商白書
99年版要旨
「明暗分かれた世界経済」
通貨・経済危機の影響もあり大きく減速。日本や発展途上国経済が
低迷する一方、 好調な欧米経済が支える二極分化の構図が浮き彫
りになった。
「日本の経済、貿易動向」
日本の対米貿易は黒字縮小の方向へ変化し、 対東アジア貿易は輸出
入とも大幅に減少した。
「アジア通貨・経済危機」
東アジア経済危機が金融危機を併発、深刻化し長引いた原因は、民間
債務規模や企業の銀行依存度が大きいため。 東アジア経済の早期回
復と安定的発展は、国際・国内金融システム改革による産業金融機能の
回復、人材育成や裾野産業育成など経済構造改革が課題。日本は経
済再生と、東アジア諸国の改革努力の支援が必要。
「日本の産業金融」
バブル期の企業の過剰な資金需要と、金融機関の安易な貸し出しで
不良債権と過剰債務が蓄積され、双方の企業体力が低下した。資金
借り入れ側の情報開示の徹底、資金仲介ルートの多様化や企業の財務
体質の改善などの対応が重要。
「国際通商システム」
日本は多角的自由貿易体制の強化に努力しており、 世界貿易機関
(WTO)の次期多角的貿易交渉(新ラウンド)の成功に向けた貢献が重要。
マルチの国際ルール作り補完のため、 地域統合の動きの乏しい北東アジア
地域等でも相互交流・相互理解による連携強化の取り組みが必要。
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