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ランチェスター戦略 地域密着 弱者の戦略
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大和証券は、2008年をメドに全体の1/3の40店舗で「地元限定」社員
が営業を受け持つ体制にする。転勤が無い担当者による営業展開
を開始し、地域に密着したイメージを打ち出し、富裕層を掘り起こす...
(05.07.13 日経新聞 7面)
地域密着型営業は中小企業の得意ワザ。大手を上回るやる気と小
回りの良さ、スピードで勝ち残ろう!


ランチェスター戦略、地域密着... Frederick Wiliam Lanchester(1868-1946)。英国の航空機工学の 権威。航空戦を分析し、 「いかにして勝つか」の独自の理論体系を 構築。ポーターの競争戦略と並び、もう一つの代表的なビジネス戦略と して知られる。 ランチェスター理論は、2つの法則が柱となっている。
[1] 一騎打の法則 :弱者の戦い方(第一法則) ヤリや鉄砲を使った古風な戦い、一騎打戦では人数が多い方が勝つ。 総合的戦いでは戦力が倍以上離れていると勝目は無い。 数で劣る場合には絶対に総力戦を挑んではいけない。 「大手と喧嘩するな」 「敵の強いところは攻めるな」と言うことだ。 弱者の戦い方は、 @局地戦を選ぶ。 強者の盲点、死角を突く。 死角とは、小都市、辺地、過疎地、駅から離れた不便なところ、等。 全域をカバーできる強者など稀だ。 弱小企業は、いきなり大手が強い地域に進出しない。 自分より強者がいるところは避け、地域で力をつけてから自ら の力で戦えるところへ徐々に商圏を移す。 大手が気がついても、「たいしたことではない」と思わせておき、 占有率を高める。「金持ちと喧嘩せず」... 地域貢献のコミュニティ・ビジネスもある。 A接近戦にもちこむ。 サービス面で顧客ににじり寄る。 顧客と「お近づき」になること。 〇よく顔を合わせる ・出した料理の味を、コック自ら顧客から聴く。 ・地域活動の集いに積極的に参加 ・イベントを積極的に開催 ・メールマガジンを発行 〇顧客の心理的な充足を満たす ・タイミングよく御用聞き、電話、電子メール ・季節・記念日に合わせた案内 〇似たもの同士になる ・顧客との共通点を見つける:町内、地域行事、同郷 B一騎討ちの型にする。 極力相手を分断し、数的に (あるいは武器の性能アップ等何らか の要因で) 優位に立ったところで一騎打ちを仕掛ける。 C兵力の分散を避け、1点集中主義をとる。 一点集中攻撃こそが最大の成果を上げる。 勝つということは、そこで第1位になること。 ランチェスター理論は地域戦略。地域を細分化し、その中での地域占有 率を確保する。 トコトンまで細分化し、そこの占有率を確保するこ とが戦略の基本だ。 占有率を確保した店、地域を1つずつ増加 していく。「ローマは1日にして成らず」、「石の上にも3年」、弱者が 勝者になるには時間が必要だ。 局地で敵より強ければ、その地域で勝てる。 特定の商品で強ければ、その商品で敵に勝てる。 特定の得意先で強ければ、その得意先で敵に勝てる。 大阪冬の陣で、真田幸村は、大阪城から撃って出て、徳川家康の 本陣に突進した。幸村も最後は破れたがこの奇襲に家康は一時、 自害も覚悟した... この理論を強者の立場に置換えると、「弱い者をイジメよ」となる。 その最も有効な方法は、自分のすぐ下にいる者を叩くこと。 「1番危険なヤツをまずやっつけろ」...
[2] 集中効果の法則 :強者の戦い方(第二法則) 機関銃など、一人が複数の敵を攻撃できる広域戦的な総合戦では、 ヤリや鉄砲といった兵器よりもより高い確率で、少ない敵に集中的 に損害を与えることができる。 集中効果の法則は、 強者の戦略である (と同時に、弱者の戦略で もある)。 @なるべく確率戦にもちこむ。局地戦と確率戦を使い分ける。 一人が多数を標的とできる機関銃型の戦闘方式、すなわち確率 戦を展開する。 強者は ランチェスターの「確率論」の教えるところにしたがって、作戦 地域の拡大と、営業拠点の増加を図る。 A一騎討ちを避け、総合戦を展開する。 敵の弱いところに兵力を集中して勝つ「各個撃破の戦略」。 旧日本陸軍の「作戦要務令」に曰く: 「戦捷の要は、有形無形の各種戦闘要素を綜合して、敵に勝る威 力を要点に集中発揮せしむるに有り」 B接近戦を避け、遠隔戦にもちこむ。 力のあるものは力で勝負する。 他社が現在の自社の優位性に追いついたと思った時には、自社 は1歩優れたものを持っていなければならない。 C圧倒的な物量・兵力数によって短期決戦を狙う。 売上高の伸び率が自社より大きければ、ただちにこれを叩く。 よく使われるのが「値下げ作戦」だ。 敵を上回る店囲い込み作戦の展開。特に敵の重点地域を徹底的 に攻めて、これを制圧する。 弱者の占有率しか獲得していない地域に対しては、弱者の戦略 を展開して、第1位の占有率を手に入れる。 D敵を分散させるための誘導・陽動作戦をとる。
しかし、戦略の前に「やる気」 「士気」があることが、戦いに勝つ要 諦だ。 次に、情報を握ること。
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木造注文住宅の近代ホーム。省エネ独自工法と、徹底した顧客満足第一 主義で受注2年分をかかえる「行列のできる工務店」として有名だ。 「通気性に優れ、腐食しない百年持つ家を提供している」松本社長... (05.04.29 日経新聞 35面) 松本裕社長のモットーは「工務店はサービス業」。30年間の無結露保証、60 年間、年1回定期訪問するアフターサービス体制を敷く。30人いる社員も 全員自社で採用、養成。 2年分の受注残があっても「外部の大工の 活用など無理な業容拡大はしない」。 営業地域は原則本社から半 径8`以内。中小企業も地域特化のサービスでなら大手に勝てる。
ギガスケーズデンキ。「強者とは反対の発想で勝機を見出す」。ポイントサービ ス非採用。出店拡大も「意識的に避けている」。最長10年保証、パソコン 購入者への無料電話相談等「長期的に顧客に指示される店が勝つ」... (04.11.18 日経新聞 11面 加藤修一社長談)
東京23区に110店を構える酒販店チェーンのカクヤス。顧客の要望で「ビール 1本でも無料配達」を開始。1店が半径1.2qをカバー。 零細酒販が年 商500億円の成長企業に。 手探りを続けるうちに物流会社に変身... (04.10.29 日経新聞 1面"新会社論") 町の酒屋が佐藤順一社長の新戦略で大きく伸びた。弱者の戦略は 地域特化、顧客密着だ。東京23区に限定し、ローラー作戦で大きく飛躍。 「価格以外でお客様に選んで頂く為には、他社の持ち得ないサービス や機能、そして何よりお客様のお役に立ちたいと心から思う気持 ちが大切です。」 「企業にとって、真に競争優位を支えるものは何 なのでしょうか。 それはきっと、本当にお客様の立場に立って便 利で有り難いサービスや機能を生み出し続ける力ではないかと思い ます。...」同社HPより。
埼玉を唯一の地盤とする家電量販店のでんきち。同社は無理な店 舗拡大を選ばず。宮博社長「人が育つまで出店しない。小売業はあ くまで局地戦。一店一店大事に育てていかねば中小は淘汰される」... (04.08.31 日経新聞 31面)
79ヶ月連続で売上を伸ばし続ける京急百貨店。他店にあるような 有名ブランド店や呉服売り場は無い。 地場にこだわった生鮮品、自 宅宅配サービス等「うちは地域密着型で毎日来てもらう店」神田社長... (04.06.21 読売新聞 32面)
千葉県の酒販店が共同出資したヒズシステム。 日本酒や焼酎等の量り 売りや宅配サービスのフランチャイズを展開。 加盟店主は毎月会合を開き 売筋や販促手法を情報交換、 きめ細かい顧客サービスに繋げている... (04.04.24 日経新聞 35面)
横浜市の「なかだ商店会」。 NPO法人と組み、高齢者向け宅配サービス。 NPOが地域の高齢者に、商店会が扱う商品等を掲載したカタログを配 布し注文を受注。 立地を生かし、生活支援とビジネスを結びつけた... (04.04.24 日経新聞 35面)
デルコンピュータ、 大量購入する顧客企業に「プレミア・デル・ドット・コム」とい う専用サイトを個別に設け、各社の社内情報システムと直結。顧客企業と の間で人手を最低限に抑えた製品の受発注が可能に... (02.05.13 日経新聞 16面)
アートコーポレーション。顧客一人一人の専用ホームページを立ち上げ。 利用者 はウェブ上で見積り情報の確認と、 新聞手配代行など各種サービスの 申込ができる... (01.09.27 日経新聞 31面)
ナイキジャパンボブソンセーレンなど、消費財メーカーや小売店が相次ぎ、インター ネットを通じたオーダーメード制度を導入。「好みの一品が買える」をうた い文句に購入意欲を刺激... (01.08.07 日経新聞夕刊 1面)
ニッショー。携帯電話を使ったメールチラシの配信を開始。生鮮品の仕入れ速 報やその日の売り切りセール開始時間など、紙のチラシでは伝えきれな い情報を各店が個別にまとめ、登録顧客に1日1回、毎日配信する... (01.08.03 日経新聞 31面)
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